大好きだったコートダジュール地方もお別れの時が来た、今日はフランスを北上し美食の街リヨンへ向かう、ニースから4時間掛かるので、リヨンの時間を少しでも多く取りたい為今日は6時起床で7時20分の電車でリヨンへ向かう。
リヨンに着いた頃には完全に雨でフランスに来て2週間目にして、初めて折り畳み傘を開く。個人的な話しをすると、このリヨンという街は私にとったら2回目で初めて来た時はスイスのジュネーブ迄の通過駅だったがストで立往生して仕方無くバスで移動した思い出の場所でもある。幸い今日はストには巻き込まれずリヨンに着くと先ずはMetroを探す。
今日の宿泊先のセジュール&アフェール リヨン サックス ガンビュタはlyon part due駅から2つ目のsaxe gambetta駅だ今日も無茶苦茶スムーズにホテルを見つけられた。saxe gambetta駅から200mで今迄で一番アクセスが良かった
チェックイン時間が15時だったのにも関わらず13時に着いた私をレセプションの人は追加料金なしで入れてくれた。
悲しい事に雨が次第に強くなり軽く仮眠を取る事にする。
1時間半後雨足は変わらないが朝から何も食べて無かったのでご飯を食べたかったのと、どうしても旧市街のブションが一体どういうものかが、気になってしょうがなかったので雨の中、Vieux Lyon駅へ出かける事にする。
※ブションについては後ほど
ご飯が食べ終わると相変わらずの雨なんで早めにホテルへ戻り今日は洗濯をしてゆっくりする事にした。
《ブションとは》
私がリヨンに来た一番の理由は何を隠そう、リヨン独自のブション文化を肌で体感したかったのである。
このブションとはフランス語で「ブションー=コルク栓」という意味で、いわゆるワインの栓の事を意味する、リヨンでの「ブション」はその意味と、リヨンでは郷土料理、地元料理であるリヨン料理を提供する、庶民的な雰囲気のレストランをブションと呼ぶのだ。
これはリヨン独自の呼び方で他の地方ではビストロと言うよりはブラッスリーと言った所で日本で言うところの居酒屋要素の強い食堂、定食屋って感じだ
リヨン料理といえば、贓物料理であるアバ料理アバ(Abats)、鶏や魚をすり身を使った料理クネル(Quenelle)、青カビチーズ、ソーセージなどの代表する有名な料理があるのだ
そんなリヨン料理を食の都リヨンで堪能するのにはミシェランで星を獲得するような有名なレストランからひっそりと佇む穴場のブションまで数多くの場所で楽しめるようだ
だがしかし「ブション」という名前が名物化、ファッション化し過ぎたため、偽ブションも出現したことで、ブションの定義に基づいた認定マークが発行されているのである
店の入り口に“Authentique Bouchon Lyonnais“という認定マーク下記参照があれば、そこそこ信頼出来るのかも知れない。
ブションはリヨンのあちこちにあるが、旧市街地や、ベルクール広場から北に行ったメルシエール通り周辺のレストラン街、穴場としてはレアル(Les Halles)という市場の中に入ったブションがいいらしい。
☆Bouchon(ブション)のよくあるメニューで言うと
◇Salade Lyonnaise (サラダ・リヨネーズ)リヨン風、サラダ
◇quenelle de brochet (クネル・ド・ブロシェ)川カマスのすり身
◇Andouillette à la Ficelle (アンドユイエット)牛の内蔵のソーセージ
◇Tablier de Sapeur (タブリエ・ド・サプール)牛胃のフライ
◇Tarte a la praline(タルト ア ラ プラリーヌ)タルト プラリーヌ
【リヨン食レポ その1】
リヨンに来て下調べもしないまま直感を信じ先ず1件目はLe Laurencinに入店する。
ここを選らんだ理由は昔からのオーセンティックなリヨン料理が売りで、観光客に媚びてパスタ、ピザとかを置かない所に好感を持ったからだ。
一応休憩無しの通し営業のスタイルで入ったのが15時と言うのもあって、サービスの若いあんちゃんが緩くお店を切り盛りしていた。
頼んだ物はポ リヨネ250mlでコートデュローヌ【ポ リヨネとは厚底のボトルに入ったハウスワイン もっと詳しく知りたい方は下記をクリック下さい】
と15eのコースで
entree リヨン風サラダ
plat ソーセージのボジョレーソース
dessert タルト プラリーヌ
先ずは15eで前菜、メイン、デザートは嬉し過ぎるこれにパンも付いてくる
【コーヒーは別料金】
因みに同じフランスのニースだと15eでスパゲティ一品のみとかざらだ、流石美食の街リヨン!
まずリヨンサラダこれは、ウチの店でもやっていた一品だがブションに行けば何処にでもある代表的な料理だ。ベーコンは多少塩っぱいのが気になったが寧ろサラダのドレッシングと卵の黄身を絡めた時に絶妙なバランスだったしかしだがポーチドエッグが雑過ぎた、量も日本のコースのサラダの量だった。
ソーセージだが、メインなのでこれは割とガッツリで赤ワインソース【ボジョレー】と相性が良かったソーセージを赤ワインソースで出すのは自分も試みた事が無かったがこれは普通に相性がいいので是非店で試したい。
最後のデザートのタルトプラリーヌはリヨン名物の真っ赤なタルトでプラリーヌとは真っ赤に着色したアーモンドで、砕いたプラリネをたっぷり使い、生クリーム(日本で使うものよりもっと濃厚なもの)と混ぜ合わせて作る。火にかけて煮詰めるとこの鮮やかな赤い色が出て、最後にタルト生地に入れて冷ます、スイーツだが、これが予想通り甘すぎたが、エスプレッソと合わすと丁度いい感じであった。
全体的にはお値段以上でcpも高かったのである。
今後他の店を見るのが非常に楽しみだ。
今日の一曲
Je veux / Zaz