サン ジャン ド ピエ ド ポルこの長い変わった名前にピンと来る人はいるだろうか?サン=ジャン=ピエ=ド=ポル (フランス語:Saint-Jean-Pied-de-Port)またはドニバネ・ガラシ(バスク語:Donibane Garazi)は、フランス、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏、ピレネー=ザトランティック県のコミューン。サン=ジャン=ピエ=ド=ポーと表記されることもある。2016年よりフランスの最も美しい村に加盟した。
フランスには山バスクと海バスクがあり、山バスクの代表的な街だバスク語での地名ドニバネ・ガラシとは、『ガラシの聖ヨハネ』を意味する(ガラシとは、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の次の往路で現れる山の名である)
実はこの街、世界遺産にもなっているフランス側のサン・ジャック・ド・コンポステーラ巡礼路の一つ「ル・ピュイの道」におけるピレネー超えの手前の街として栄えたところなのだ、その為、巡礼者が多く訪れるため貸し部屋有りの看板を掲げる建物もある。
そんな訳で今日はここを訪れることにした。今日も朝から雨足が強く駅に着いた頃にはざーざー振りとなり。
非常に心配な陽気であったが、なんと言うのか私は土壇場運が強いのか目的地のサン ジャン ピエ ド ポーに着いた頃には天気が良くなり安心して観光出来る状況になった。
地図も無い私はその人達が行く方角に向けて歩いたのである。街並みで特徴的だったのは何処の家も窓の扉が赤であった。村と言う言葉を聞くと少々田舎臭く感じるが、一つ一つの家の佇まいが洗練されており非常に好印象であった。
駅から600m程歩いた場所に城塞があり中に入るとレストラン、土産屋等可愛い佇まいの店があり楽しい気分になった。
更にこの城塞の上を歩くと、この村の前景が山と相まって非常に美しい景色であった。
今日も朝から何も食べて無いので色々なレストランのメニューを覗き込む、今日の目的はプーレバスケーズだ、この料理はバスク地方の郷土料理の一つでパプリカとトマトの鶏肉の煮込みだ。
その文字を見ると即座にその店に入る事にした。この店はそんなミーハーな私みたいな観光客目当てなのか16eの定食が正に私のストライクゾーン、ドンピシャであった。内容は
entree パテ ド カンパーニュ
plat プーレバスケーズ
desser ガトーバスク
パテ ド カンパーニュは豚レバーの比率が多く、日本人からしたら好みは別れる所だが、野性味があってフランスらしいパテカンだ日本では豚レバーの癖を嫌う人が多いので鶏レバーで代用する店が多いが本来のパテドカンパーニュはやはり、こういったスタイルだ。
プーレバスケーズは可も無く不可も無くだった、なんか香辛料とかで変化を出させてるんじゃないだろうかと言うイメージだったがシンプルにパプリカとトマトのシンプルなテイストで恐らく生ハムは使って無いだろう。。。美味しかったが、少し残念だった。
ガトーバスクはレストランで初めて食べるが今回のコースで一番美味しかった。この味を見本として自分の店に生かしたい。
行く前は天候が心配で近場を観光するか悩んだが本当に美しい村でこれで良かった。
今日の一曲
come rain or come shine /Era Fitzgerald