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今日はハードに動き回る、何故なら今日でフランスバスクが最終日だからだ、まずはエスプレット村へ行き、戻ってからのサンジャンドリューズからのビアリッツだ。

 

まずはエスプレット村、ここは余りにもマニアック過ぎて、よっぽどのバスク好きじゃ無い限り一生耳にし無い事だろう人口1936人の村でエスプレットの特産品はトウガラシである。

 

集落の伝統的家屋では秋になると家の正面(ファサード)やバルコニーなどにトウガラシの飾りつけを行なう風習がある。毎年10月にトウガラシ祭り(Fête du piment)が開かれる。

 

昨日行ったサン ジャン ピエ ド ポーよりは非常にこじんまりとした村なので1時間で回れてしまうのだ。

 

今回の旅で都市部よりも寧ろ村に惹かれた私はこのバスク地方の奥地の村がどういう所か知りたく行ってみる事にした。朝8時50分のバスでエスプレットへ向かう、フランスの地方の長距離バスは何処へ行っても本当に安い、

 

今回もバイヨンヌから1時間掛かる距離にも関わらず片道たったの2eは本当にありがたい。しかも乗客は約80人乗りのバスに私合わせて、3人しか乗っていなかった。

 

この3日間完全に晴れた日は一度も無く今日も9時30分迄の段階で降りの強い雨だったが山を登るにつれ晴れ渡り、10時を過ぎると1日中晴れ渡ったのだった。村に着くと、昨日のサンジャン ピエ ド ポー同様建物の窓が赤で統一されていて



この村では赤以外の建物は見かけなかった。

 

今回の旅で強くフランスに対して感銘を受けている事それは、街の建物に対しての統一感だ、村、街が綺麗に整って見える事だ、それとこのバスク地方の建物の赤色が少々黒みがかった赤で私好みの色だった。何というか、1人1人の美的感覚がこれ程優れてるのは非常に感心である。

 

建物によっては大量の唐辛子を吊るしてる店も多く、ちょっと異様な光景ではあった。



色々お店がある中、興味深かったのがこの地域の特産物の唐辛子を使った香辛料屋だったりバスク地方名物のガトーバスクスペシャリテブーランジェリーだ。

 

そこの香辛料屋さんでは唐辛子入りチョコレートを試食して面白い味だったのと、ブーランジェリーガトーバスクは、本当に美味しい

 

このガトーバスク、流石バスク地方だけあり、何処で食べても外れが無いのだ。

 

帰りのバスが1時間後だったが1時間以内に村は回れて、ひとまずバイヨンヌへ戻る。

 

お次はサン ジャン ド リューズだ、実言うと私はここで宿を取りたかったのだが相場が高過ぎて、バイヨンヌで宿泊したのだ

 

このサン ジャン ド リューズとビアリッツはフランスの中でも屈指の高級リゾート地で夏場になるとフランス以外にもヨーロッパ中の金持ちが集まる場所なのだ

 

まず到着するなり思ったのは、一件一件の建物の白壁が非常に綺麗で街は今迄バスクで訪れた街でずば抜けて洗練されてるのだ、



後は観光客の数もずば抜けていた。街に入るとすぐにメゾン  アダムと言うガトーバスクが売りのパティスリーがあるのだが、ここのガトーバスクは何でこんなに美味しいいんだろう!と言う位抜群の味だった



それと海バスクだけありレストランのメニューも魚介が豊富過ぎる位整っているのは、他の地方と大きく違う点とやはり高級リゾート地だけあり価格の相場も今迄訪れた地の中でも3本の指に入る位だった。

 

海の潮風が気持ち良く海岸線を歩くと、ヨット、ボートが立ち並ぶ場所があったりマリンスポーツを楽しんでる人がいたり、砂浜でゆったり寛いでる人がいたりと、みんなそれぞれの時間を楽しんでいるのが印象的であった。



街の色は赤が多いがマバラに青、緑があり特に白壁と青窓の建物は調和が素晴らしく、今の季節にぴったりで見てるだけでも清々しい気分になるのだった。



写真であまり再現されて無いのは残念だが、店の外壁をこういう感じにしたいなぁ〜と思ったのだった。またお土産屋さんも、充実していてバスクリネンのお店だったり、バスク特産のサンダル屋さん等女性受けしそうな店が立ち並んでいたのだった。 



帰りの電車に乗るとお次は隣駅のビアリッツに向かうが、

 

ここが予想して無かった展開で、ビアリッツ駅から中心街迄歩いてもなんと40分掛かり、後から知ったのだがバイヨンヌからバスで向かう行き方がベターらしかった。着いた頃には帰りのバスの本数が少ないので満足に回れ無かったのと、

 

サーフィンの大会があり砂浜は混んでいて、疲労感もありで軽く歩いて帰る事にした、



ここは日本でいう湘南、御宿のようにサーフィンのメッカでフランスのカリフォルニアとも呼ばれてるらしい。建物も街も洗練されており、若干モナコに似てる感があったのだった。 



今日は本当に相当な距離を歩いたので帰りのバスでは足が棒になりぐったりだったが充実した疲労感であった。

 

今日の一曲

Star light /Minus 8








サン ジャン ド ピエ ド ポルこの長い変わった名前にピンと来る人はいるだろうか?サン=ジャン=ピエ=ド=ポル (フランス語:Saint-Jean-Pied-de-Port)またはドニバネ・ガラシ(バスク語:Donibane Garazi)は、フランス、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏、ピレネー=ザトランティック県のコミューン。サン=ジャン=ピエ=ド=ポーと表記されることもある。2016年よりフランスの最も美しい村に加盟した。

 

フランスには山バスクと海バスクがあり、山バスクの代表的な街だバスク語での地名ドニバネ・ガラシとは、『ガラシの聖ヨハネ』を意味する(ガラシとは、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の次の往路で現れる山の名である)

 

実はこの街、世界遺産にもなっているフランス側のサン・ジャック・ド・コンポステーラ巡礼路の一つ「ル・ピュイの道」におけるピレネー超えの手前の街として栄えたところなのだ、その為、巡礼者が多く訪れるため貸し部屋有りの看板を掲げる建物もある。

 

そんな訳で今日はここを訪れることにした。今日も朝から雨足が強く駅に着いた頃にはざーざー振りとなり。



非常に心配な陽気であったが、なんと言うのか私は土壇場運が強いのか目的地のサン ジャン ピエ ド ポーに着いた頃には天気が良くなり安心して観光出来る状況になった。



上記に書いたようにこの村はサンティアゴ デ コンポステーラの巡礼路であり、山を越えるとスペインに出るので、その山越えを目的とするバックパックを背負った巡礼者が非常に沢山いたのだった。



地図も無い私はその人達が行く方角に向けて歩いたのである。街並みで特徴的だったのは何処の家も窓の扉が赤であった。村と言う言葉を聞くと少々田舎臭く感じるが、一つ一つの家の佇まいが洗練されており非常に好印象であった。



駅から600m程歩いた場所に城塞があり中に入るとレストラン、土産屋等可愛い佇まいの店があり楽しい気分になった。



更にこの城塞の上を歩くと、この村の前景が山と相まって非常に美しい景色であった。



今日も朝から何も食べて無いので色々なレストランのメニューを覗き込む、今日の目的はプーレバスケーズだ、この料理はバスク地方の郷土料理の一つでパプリカとトマトの鶏肉の煮込みだ。

 

その文字を見ると即座にその店に入る事にした。この店はそんなミーハーな私みたいな観光客目当てなのか16eの定食が正に私のストライクゾーン、ドンピシャであった。内容は

 

entree  パテ ド カンパーニュ

plat      プーレバスケーズ



パテ ド カンパーニュは豚レバーの比率が多く、日本人からしたら好みは別れる所だが、野性味があってフランスらしいパテカンだ日本では豚レバーの癖を嫌う人が多いので鶏レバーで代用する店が多いが本来のパテドカンパーニュはやはり、こういったスタイルだ。

 

プーレバスケーズは可も無く不可も無くだった、なんか香辛料とかで変化を出させてるんじゃないだろうかと言うイメージだったがシンプルにパプリカとトマトのシンプルなテイストで恐らく生ハムは使って無いだろう。。。美味しかったが、少し残念だった。

 

ガトーバスクはレストランで初めて食べるが今回のコースで一番美味しかった。この味を見本として自分の店に生かしたい。

 

それから帰りの電車まで2時間はあるのでここに来た記念として、この土地で有名なバスクリネンを購入した。帰りの駅に着くとまた雨が振り出したが。バイヨンヌに着いた頃にはやんだのだった。

 

行く前は天候が心配で近場を観光するか悩んだが本当に美しい村でこれで良かった。

 

今日の一曲

come rain or come shine /Era Fitzgerald












フランスの旅も佳境に差し掛かり、残り3日間今日はボルドーを更に南へスペインとの国境に近いバスク地方バイヨンヌへと向かう

 

この地方は非常に興味深い地域なので少しバスクの説明をすると。バスクとは歴史的な領域としてのバスク地方バスク語:Euskal Herria)は、バスク人バスク語の歴史的な故国を指す概念である。ピレネー山脈の両麓に位置してビスケー湾に面し、フランスとスペインの両国にまたがっている。

 

バスク語の起源は未だ謎のままで、世界で最も難解な言語の1つと言われていて。悪魔がバスク人を誘惑するためにバスク語を習ったが、7年かかって覚えたのは『はい』と『いいえ』だけだったなんていうジョークもあるほど。文法的には、ヨーロッパの言語よりも日本語の方が近いとも言われている。

 

知れば知る程興味深いこれからのフランスバスク地方の3日間が楽しみだ

 

ボルドーからバイヨンヌ迄約2時間、今日の天気は雨足が強く気温が昨日よりも12度位低く出掛けるのが億劫な位だ、そんな雨の影響からか電車の出発も5分遅れる。 



雨はボルドーを過ぎても変わりなく強くバイヨンヌに到着する頃には更に降りが強くなる。



この雨じゃとてもじゃないが、歩けないので駅で暫く降りが弱まるのを待つ。なんとか歩けそうな降りになると、駅から本日の宿泊先Tempo Regidence chateauneufへ向かう。途中橋を越える頃には雨が強く風も強くなり、折り畳み傘が大変な事になり、歩くのが辛い状況になったが、なんとか根性で持ち堪える。



そこから解り辛い地図片手に何回も道を間違えながらも



なんとか目的地に辿り着いたのは良かったが、それも束の間またしても新たな試練が待ち構えていた。



写真に書いてある通り、一定の期間月曜から金曜はレセプションが居ないらしく。入り口は閉まっていて中に入れないのだ!!!



要のある方は電話を入れてくれとの事だった。

だったら事前に教えろよ!!

 

と突っ込みを入れたい気持ちもあったが電話を掛けるしか無い…。正直なんちゃって英語しか喋れない私にとっては非常にハードルは高かったが勇気を振り絞って、それはまるで、好きな子に告白するようなドキドキと英語の勉強の必然性を痛感した瞬間だった。

 

Today resavation

My name is yuichi takeyama 

door no open

Please coming!!!」

 

と、取りあえず単語を並べて話すと、あっさりokと返事をしてくれてドアの前で待つ事5分後に受け付けのお姉さんが笑顔で来る。

 

ドアを開けて貰い自分の部屋の鍵を渡し開け方を説明すると姉さんは、そそくさ帰ってしまった。

 こんな悪天候で、しかもドアの前で待たされて、ついてない今日は洗濯でもするかと思い、部屋に入るとちょっと驚き、今回の旅史上一番広い部屋で家事も出来るように調理器具一式が揃ってしかも一泊4300円だ



しかも終わった頃には空が明るくなり晴れだしたのである。なんか今日は振り回されまくりの日だなぁーと思いつつも、折角晴れたので散策すると。何よりも、一つ一つの建物に魅せられたのであった。

 

特徴的なのは窓で何処の建物もバスクカラーの赤と緑を意識的に使ってる家が殆どで可愛いらしい町並みなのだった



それと店名だったりがフランス語では無くバスク語で書いてある店も何件かあり



店の人の話し声が明らかにフランス語では無く聞いた事が無い言語で話されてるのが印象的で一瞬フランスにいる事を忘れそうになるのだった。

 

同じフランスでも、地域特に国境沿いの街で文化がガラっと変わり地方によっては異国の地に来たのでは無いかと感じさせるのも陸続きのフランスの面白さだそれから明日の交通手段の確認などで再び駅へ行くと

 

割と街がコンパクトで私が行きたい近郊の街もアクセスもいい事に気づく、それからはコンビニでこの地方のワインとパンとチーズとハムを買い込み今日は宿泊先で飲んびり過ごす事にした。

 

色々アクシデントはあったが、今思うと旅のネタ話しにもなりある意味愉快な日であった。

 

しかし無事ホテルに入れたのは本当に良かった笑笑

 

今日の一曲

Lonly stranger /Eric clapton









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