top of page

昨日から天気が非常に心配だった天候次第では新たな予定を考えなければならない、幸い外を見ると小雨ではあるが散策出来そうだ。今日はブルゴーニュワインの代名詞的な場所ジュヴレ・シャンベルタンとボーヌに向かう。実いうと私は大きな勘違いをしていて、ジュヴレ・シャンベルタンへは、電車でのアクセスは可能という事を知った。今日は昨日とはうって変わって移動はほぼノーストレスで回る事が出来た。まずは宿泊先からディジョン駅迄バスで移動本当はcity passといって24時間トラム、バス乗り放題チケットが3.9eでそれが欲しかったのだが、バス内では購入不可で、駅の窓口で購入するらしい、無事駅に着くと10時半の電車で先ずはジュヴレ・シャンベルタンへ



この場所はワイン愛好家なら知らない人は居ないブルゴーニュワインの聖地だ駅に降りたつとさすがに田舎の村でぶどう畑と民家しか無い、何となく中心街がありそうな気がしたので南へ向かう。今日も地図は無く勘に頼るしか無かった。何故ならジュヴレ・シャンベルタン駅は無人駅で券売機も何も無い、これがあのジュヴレ・シャンベルタンの駅!?と思うと拍子抜けしてしまった。

600m程歩くと




centle ville(中心街)の標識が見えて私はホッとした、これが間違いだったら無駄な時間になるのと、この駅は1時間に1本しか電車が無く何も見れないまま引き換えす事になってしまうからだ、中心街が近づき先の方を見るとより、ぶどう畑が広がる




これちょっと感動であった、今までお客様に説明してた事が本からの知識からこの瞬間に、よりリアリティある説明を出来るようになったからだ。歩くと何件かドメーヌがあり片っ端から写真を撮る


ひとつ残念なのはドメーヌ内に入るのを躊躇してしまった事だ、田舎の村なんで英語は容易に伝わら無くフランス語は全く私は話せないからだ。それでも急斜面の特級畑などが自分の目前に見えた時、あたり前だが本に書いてある事が目前にあり感動だった。正直ワインを知らない人からしたら畑の為に何故だが?私からしたら、いったいどういう場所なんだろうという昔からの疑問がここで解消されたからだ。12時29分迄駅に戻らないと、次は1時間後になるので10分前に駅に戻ったが乗り場のプラットフォームを間違えてしまい、ギリギリで反対側のホームに間に合う。電車の中に入ると、車掌さんが居て、どうやらその人から切符を買うらしい。次の行き先はボーヌだ





ここはコートドール(黄金の丘)と呼ばれる、延々とぶどう畑が続く丘陵地帯にありブルゴーニュ地方の真ん中よりにある街だ中心街に行くとビストロ、ブラッスリーが沢山ありまたまたシャッターを押しまくる



menuを見るとブルゴーニュ地方の代表的料理、ブッフブルギニヨン(牛ホホ肉の赤ワイン煮)とジャンボンペルシエ(ハムとパセリ)の煮凝りが、ほぼどの店にもあって嬉しかった、ディジョンは何しろそこそこ栄えてる割に昔ながらの郷土料理が食べれる店が無いので何処でたべれるか困ってたとこだったからだ、13時を過ぎると昼ご飯にする事にしてお客の入りがいいブラッスリーLe Carnotに入る


今日は、グラスワインのピノノワールとブッフブルギニヨンを注文する事にした。




本当は前菜でジャンボンペルシエを頼みたかったが、恐らく2皿でお腹がパンパンになるのが想像出来たからだ。この牛肉の赤ワインは私が知る限りだと2通り方法がある一つはソースを煮詰めてバターでトロミを出す方法(これはウチの店だったりフランスの南西地方の作り方)とビーフシチュー的に出す作り方だ。この店とは限らずブルゴーニュ地方では後者の作り方だった。これはこれでありなのだが、少々ソースに濃厚さが無く物足りない印象だった。良いいい方をするとビストロらしい荒削りな感じがしていいのだが、私はちょっと洗練さが欲しいと感じた正直これはウチの店の方が美味しかった。後、思った程量はそんなに多くは無かった。店を後にし散策するとドメーヌがポツポツとある事に気付く


それとウチの店でも仕入れてたジョセフ ドルーアンのドメーヌを見つけた時はお!!!っと思った。ボーヌはディジョンより街が小さく見所があり、魅力的なビストロ、ブラッスリーがあり正直今回の旅で宿泊先をディジョンにしたのは私の選択ミスだった。ディジョンに戻ると、改めて街の中途半端さを感じた。宿泊先に戻ると例の海外wifiを借りてる会社からの代替機が届いていて、繋いでみるとやはりドカベン並に遅かった…。3Gというのもあるので、画像が沢山のページを開く時は時間がかかってしまう

野球選手なら戦力外通告レベルだ、それから休憩して、ディジョンの中心街に出たがやっぱり魅力的に感じるブラッスリーもビストロも皆無だった。今日はコンビニでフランスパンとチーズと生ハムでサンドイッチにして夜飯をすませた、残り1日ディジョンに滞在だが、明日もディジョンから近郊に行くつもりだ、恐らく綾瀬で一番ディジョンを説明出来るのは私だけであろう笑

 

今日の1曲

How much for your wings /Black crows




寂しい。ストラスブールと遂にお別れだ9時半にカテドラルに行って内部を見学する



途中メチャクチャ目を引くパティスリーがあったのでパンデピスを買う、このパンデピスはウチの店でフェワグラのテリーヌに添えたスパイスの効いたハチミツとライ麦のパンだ。身支度を整えてからストラスブール駅へ向かう、これからブルゴーニュ地方の首都ディジョンへ向かう。ディジョンとはブルゴーニュワインのブルゴーニュ地方の首都でマスタードで有名なマイユ社とカシスリキュールの2枚看板が有名だ。正直私の目的地はここから特急で30分程のボーヌという地域だここはブルゴーニュワインの中心地だ何故ディジョンにしたかと言うとボーヌには泊まるところが少なく、軽いノリでディジョンにしたのだ。ガイド本には交通の詳細やらが書いて無い…。(`・ω・´)そういう時は気合いでどうにかするしか無い(涙)こういった場合、過去の経験から言うと色んな意味で苦労を葬る事が多い、案の定今日はその通りの結果だった。Dijon ville駅に13時15分に着いたのはいいが



宿泊先のDijon pont neuvre駅へのバスの出発は通常だと14時15分なのにダイヤが変わったらしく14時50分だった。



フランスのバスは曜日、月でダイヤが変わる事が多く、しかも時間通りに来ない事が多いので日本の正確さだったりに慣れてると痛い目に合う、しかも私みたいに初めてその土地を訪れた物は四苦八苦させられる、本当は他の交通手段はあっただろうが、これは後から解った話しで、知らない場合は自分なりに敢えて失敗して勉強するしか無いのだ、敢えてこの交通手段を選らんだのは、その時はその行き方しか知らなかったからなのだ、この待ち時間バスマップがあればどれだけ良かったし、事前の下調べをしとけばって話しだが、旅の難しいところは現地に着いてからじゃ無いと分からない事が多く杓子定規に収まら無い事がほとんどなのだ、ある意味計画通りに進ま無い時こそが旅の楽しみ、面白さで分からない事が分かった時の充実感、これは旅を味わった物にしか分からない聖域だ。どうにか宿泊先のある場所に着いたのがいいが、今度は受け付けの係が休憩中なのか居ない…。まぁなんくる無いさぁと自分にいい聞かせ、しょうが無く15分程宿泊先前で立っていると受け付けの人が帰って来て無事、チェックインする事が出来た。今回の宿泊先はアパルトメントとホテルを混合した施設でApparteo Dijon




フランスに来てから今迄の宿と比べてダントツに設備が良く、しかも部屋の中にトイレ、シャワールーム、冷蔵庫迄あるのは初めてだった。今までの宿泊先の特徴はトイレ場合によってシャワールームが共同だったのだ、しかもこの設備で5000円を少し切るのはフランス国内だと中々無い(`・ω・´)


これよりも安く泊まりたい場合はユースホステルなのだが、全く見知らぬ1人と部屋を共有する事とセキュリティを気にしながらだと眠りに集中でき無い事が多く改めてヨーロッパの物価の高さを痛感する。しかし設備は最強だが田舎町ゆえご飯を食べるとこが無くあっても進んでお金を払って迄入りたい店が無く個人店のコンビニが一件だった、部屋に着き荷物を置き、とりあえず街を散策する事にした。宿泊先から適当に歩くと国鉄では無く、私鉄のバスがありこれがこの街の主な交通手段という事に気付く、そのバスを適当に乗ると見所が割と一点に集中してる事に気付く。



ガイド本に書いてる通りだと旅の面白みは75パーだが、自分で考え導き出したプラン二ングは苦労はあれど場合によっては120パーの充実度がある。正直今迄の滞在先で、一番面白くない場所だが、今日は今回の旅で一番頭をフル回転させ、ある意味一番面白かった。それは全く予測が付かない場所に自分の身を置いたから必然だと言えば必然だ。しかしだが、これからの2日間が期待と憂鬱を彷徨う。 しかも明日は予報で雷雨らしい…。これは何もするな!のサインなのか!?今日はゆっくり眠る事にする。

 

今日の一曲

Sun rise light flies/ Kasabian






早朝から慌ただしい1日であった乗車する予定の電車が遅れたらしく、間違えて隣りの電車に乗ってしまう、ここで予定を一から作り直す事を余儀なくされる。

 

セレスタからリボーヴィレに行く予定だったが違う電車に乗った為、次のバス迄2時間半待たなければならなかった、仕方なく予定変更でセレスタからオークニクス城に行く事を試みる、今日行くリボーヴィレはバスが1時間から2時間置きにしか無いので一度の乗り遅れで大変なミスになる。

 

ただ幸いフランスは陽が落ちるのが遅いので、時間を気にしなくてもなんとかなるのである。セレスタでバスを待つが、時間になってもバスが来ないので時刻表を見ると、なんと今日は運休日だった、シーズンにより毎日運行したりしなかったりマチマチで運悪く今日は運休日にあたってしまったのだ、仕方なくセレスタからコルマールに向かいそこからバスに乗る事に決める、ちょうどその時こんな田舎町にも関わらず日本人の親子に出会う、年齢は息子さんが私より3から5上でお母さんが恐らく70を過ぎてるだろうか?目が合うと息子さんは私に話しかけて来た。

 

その親子も目的地はオークニクス城だったのだが、中々バスが来なくて立往生してたらしい。その親子は行き先を悩み考えていたので、折角来たのだからコルマールに行かないては無いと思い、私はコルマールをお勧めし、コルマール迄電車を共にした。

 

そのお母さんには、おかげで時間を無駄にしなくて済んだと非常に感謝されたが、ここ数日間、異国の地で久々に誰かと満足にコミュニケーションを取れなかった私にとってそのお母さんと話せたのはとても嬉しかった。その方はこれから向かうディジョンやリヨン等に滞在してたらしく、その土地であった色々な話しを聞かせてくれた。

 

コルマールに着くとその親子とは別れ。リボヴィレ行きのバス停に向かうと11時10分に出発で約1時間待つ事になった。時間になりバスの中に入ると車掌さんに行き先を告げてお金を払うと言うシステムだった。遂に念願のリボヴィレに到着するワクワクでしょうがなかった、



コルマールとの違いは家の色がよりカラフルになり、可愛いらしく、観光客がより少なく。村全体がのどかで小さいのでより周り易い印象であった。


このリボーヴィレという村はヴォージュ山脈の麓に位置し特急クラスのワインを産する村なのだ何処の場所を撮っても絵になり、まるで中世にタイムスリップしたかのようだった。お昼になると、今日の目的の郷土料理タルト ド オニオンが食べれる店を探す。

 

パッと見の印象でなんか美味しい物を出してくれそうなので、お昼はそのお店でlunchを取る。注文は白ワインのピノグリと



タルト ド オニオン



とタルトフランベにした。



タルトド オニオンは昨日のキッシュの倍の量でフランスではこの量がスタンダードらしい。タルトフランベは2日前食べた店と同じで円形であった。両方とも味は可も無く不可も無くであった。

 

15時を回ると次の村リクヴィールにバスで移動する。バスを停留所で待つと5分遅れてバスは到着した。フランスでは非常にバスの時間はアバウトなんでハラハラさせられる。リクヴィルに着くなり広大な葡萄畑を眺めてから



村に入ると大変感動した。一つ一つのお店のデコレーションやら壁の色やらカラフルで大きな感動を覚える。



この村はズバリお店作りのヒントの宝庫であるこの場所だけで500枚以上は写真に収めた。18時50分の電車でストラスブールに戻るとホテルに荷物を置いて明日のディジョン行きの切符とアルザス地方最後のご飯を食べる店を探す。

 

正直4日も同じ場所に寝泊まりすると愛着が湧き移動する事に寂しさを覚える。最後の食事の場所は地元に根差した昔ながらのブラッスリーを選らんだ、ここでは豚のスネ肉のブレゼがお目当てだったのだ、この豚のスネ肉は恐らくドイツの影響を受けてる料理で、ドイツではアイスヴァインとして有名である。ここのアイスヴァインのブレゼが最後の食事を飾るのに相応しい凄い料理だった。それはまるでマンガの原子人が食べる骨付きのマンモス肉のようにガッツリで付け合わせのポテトもグリーンサラダも有難い食いしん坊盛りだ

 

ザ街の定食屋という具合にこれこそ私がやりたいお店のスタイルだ!!!






これでパンも付いて16.9Eは嬉しい

味の方は脂身が少ないので量の割にサクッと食べれた、このアイデアは頂きだ!店を見るとお客様はみんな50オーバーにも関わらずガッツリな肉料理を残さず食べてて、さらにガッツリなデザートを食べて、どうやらみんな胃袋は元気らしい笑、しかし最後の食事を飾るのに相応しい店だった。4日間滞在してアルザス地方の様々な魅力の虜になってしまった。

 

次いつ行くかは分からないがその時はもっとアルザス地方の事を勉強して行きたい。貴重な時間だからこそ、様々な事を理解したかったが、私が知るアルザス地方の情報が乏しかったからだ、ただそれが無いにしても、非常に充実した4日間だった。

 

今日の一曲

華麗なる大円舞曲(ショパン)/

フジコ ヘミング

bottom of page